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 気になる情報     


ノミやマダニの種類  (2021.2.13 追加)
現在もペットや人にも被害を与えている、太古以来の外部寄生虫ノミ、マダニについて、簡単に説明します。

<ネコノミ、イヌノミに吸血されると起こる直接の病害>
・激しいかゆみと精神的ストレス
・アレルギー性皮膚炎
・細菌性皮膚炎と化膿
・貧血、腸内に瓜実条虫の感染
・猫ヘモバルトネラ症
・猫ひっかき病
など、数多くの症状を起こします。

<マダニの種類>
ヤマトマダニ、フタトゲチマダニ、クリイロコイマダニ、キチマダニ、シュルツェマダニ

<マダニに吸血されると起こる病害>
吸血後:まず部位が赤く炎症腫れて皮膚炎、貧血(ノミより大量吸血)を起こします

後日:犬バベシヤ症、ライム病、犬へパトゾーン症、 Q熱、エールリッヒア症、猫ヘモバルトネラ症の感染が報告されています。重症化から死に至る事例もあります。

各感染症を詳しく知りたい方は電話・FAX 03-3992-8700 までお問い合わせ下さい。

成型疾患について(2021.2.13 追加)      
長年ペットの診療に従事してきた者として今年も気になっている事があります。それは「整形疾患」です。 人と同様、ペットも高齢化しています。加齢化は、大型犬、中型犬、猫、小型犬の順に早く進み、外見では分からない変化が起きています。そのため、加齢による整形疾患関係で辛い状態になってはいないか、注意深く観察する必要があります。

・立ち上がる時辛そうで、前後のどちらかの足を伸ばしたまま倒れる。
・歩行時に棒立ちだったり、直ぐにしゃがみこむ。
 また、後ろから見て左右に腰を振る(中型、大型に多い)。
・車の乗降、階段、ベットやソファー等を嫌がるようになった。

当院では毎年、早期の血液検査の必要性をご指導しております。 近年、犬猫の血液検査の項目も増えています。データを保存する事で将来の比較検討に繋がり、健康のコントロールに役に立ちます。
実はシニアー層だけでなく、3〜4歳の子にも悪い数値が診られます。犬猫の年齢は人の1年が4歳とも言われ、超スピードで老いているのが現状です。人間と違い、たとえ体調が悪くても痛みや苦しみを言葉で伝えることは出来ません。小さなサインを見逃して悪化させてしまう恐れもあります。
大事なご家族を守るためにも、まずは血液検査をする事をお勧めします。
 

血液検査の必要性(2016.3.22 追加)
血液検査
当院では毎年、早期の血液検査の必要性をご指導しております。 近年、犬猫の血液検査の項目も増えています。データを保存する事で将来の比較検討に繋がり、健康のコントロールに役に立ちます。実はシニアー層だけでなく、3〜4歳の子にも悪い数値が診られます。犬猫の年齢は人の1年が4歳とも言われ、超スピードで老いているのが現状です。人間と違い、たとえ体調が悪くても痛みや苦しみを言葉で伝えることは出来ません。小さなサインを見逃して悪化させてしまう恐れもあります。大事なご家族を守るためにも、まずは血液検査をする事をお勧めします。
 
  
犬外耳炎を慢性化させないために(2016.1.4 追加)
犬の外耳炎
今まで犬の外耳炎の治療のほとんどが、日に1〜2回、自宅で点耳薬を垂らして治す方法でした。中には悪戦苦闘しながら努力されたものの、中止するケースも少なくありません。そのうちに慢性化し、悪化したり、腫瘍化することもあります。

<新しい治療法>
このようなオーナー様に嬉しいお知らせです。
昨年10月に新しい点耳薬が発売されました。2週間に2回の点耳で治療を終了するタイプのお薬です。1週間、薬の効果が継続するためです。

これは、治療、指導の獣医師側と苦悩するオーナー様にとって朗報です。 データよると、通院回数を減らしたいと思っている方は71.4%、正しく点耳ができなかった方が40%です。毎日の点耳を忘れた・回数や薬の量を間違えた方は60%でした。 (エランコジャパンKK提供)  
現在、悩み、あきらめてしまったオーナー様のご来院をお待ちしています。ご相談にも応じていますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
電話・FAXは同一番号で 
03(3992)8700

ペットの熱中症にご用心!(2013.8.11 追加)
先日、夕方から2時間ほど散歩後に熱中症の疑いの小型犬が緊急来院しました。
症状としては、意識はありましたが、体温の上昇ともにハーハーと舌を出して多量のよだれ、時々呼吸困難、舌も紫色(チアノーゼ)になり危険な状態の様子でした。
心臓、気管虚脱や肺の疾患を考慮しながら、身体を水槽に浸け、徐々に氷を加えて冷やしました。それと同時に、ショツク用ステロイド剤、強心気管拡張剤の注射を行いました。1時間15分後には正常に回復、補液注射後に帰宅しました。

判断の目安
このケースは飼い主が異常を早く発見して来院されていますが、自己判断で様子を診ていたら、危なかったかもしれません。手遅れの場合、死亡することが多いです。
犬は散歩ぐらいの運動でも、常に舌を出しながらハーハーと呼吸しているので、熱中症になっているかの判断は難しいと思います。普段の呼吸の仕方より激しい時、紫色の舌、異常などがあった場合は熱中症を疑って下さい。

院長からのお知らせ>
他に心臓、気管虚脱や肺の疾患が隠れていそうな時は、早期の診断・治療を受けて下さい。これらの疾患は熱中症を発症しやすくなる原因にもなるかと考えます。最後に、焼けたアスファルトの道路や日照の強い時間帯などの散歩は避け、厳守しましょう。この時期は、散歩犬に装着できる液晶タイプの温度計があれば、予防にもなるかもしれませんね。


ノミやマダニの予防を軽視していませんか?  (2013.5.6 追加)
気温の上昇ともに、ノミとマダニの活動が活発になる季節となりました。最近、外部寄生虫が問題になっていますが、動物だけでなく人にも係わるため注意が必要です。

<ノミ>
ノミの吸血時の唾液によってアレルギー性皮膚炎を発症し、 赤く腫れて痒がることがあります。よく知られたその症状以外にも、ノミによるストレスを受けてホルモンのバランスを崩したり、皮膚の抵抗力が落ちて細菌や真菌(カビ)が増え、多数のふけ、脱毛、化膿することがあります。それにより、毛の光沢も消失してしまいます。
<ノミが媒介するサナダムシ>
瓜実条虫(サナダムシ)の寄生があると軟便や下痢があり、白色の虫が見られることがあります。ノミが皮膚に多数いる場合は貧血になります。 瓜実条虫(サナダムシ)はノミによって媒介されるので、ノミの寄生・繁殖を防ぐ事が重要です。

<マダニ>
これからは温かくなると、草むら、枯れ草の生えている空き地、 たけやぶ、公園など散歩に行く機会が増えるかと思います。そこでは、マダニ達は吸血をしようと待機しています。寄生したマダニを無理にはがすと、皮膚を傷つけ出血する恐れがあります。体にマダニが付いているのを発見したら、自分で取らずに動物病院に行って下さい。

更に詳しい説明はこちら
      
口が臭い! 歯かな?  (2011.6.9 追加)
口臭の原因は大別すると、主に歯の疾患や潰瘍をともなう口腔内のものと、消化器系の胃腸疾患や腎炎によるアンモニア臭のするものなどが考えられます。
ここでは口臭の原因となっている歯に関して、オーナー様にお伝えしていることを簡単に記載しました。「最近、口腔内をチエックをしていますか?痛がっていませんか?口腔内の細菌によって心臓や腎臓が悪くなることも有りますよ。」と、単純ですが歯の検査に入ります。残念ですが、無関心の方もまだまだ多く見られます。

更に詳しい説明はこちら

耳の痒み (2010.10.21 追加)
耳の痒みがなかなか治らない
耳の構造は外からみて、手前から浅い部分を外耳、その先が中耳、そして深部を内耳、鼓膜となります。 日々の耳の診療の中で外耳炎が多く、中耳炎、内耳炎に波及するケースも珍しくありません。猫より犬に多くみられ、継続的痒みは体力を消耗させ、ストレスとなります。

<症状>
耳の表面をみれば、耳内が悪いかどうかはある程度判ります。赤く腫れていたり、アメ状黒色の血の塊、白色様粉状の皮膚片、黄色のラード様油等がみられた時です。また、反対に皮膚の変化がなく正常であっても、悪化してきている場合があります。定期的な検査を受けてください。もし過去に皮膚病の発症歴がある場合は
要注意です。

重要な原因として、脂漏症、真菌感染、アレルギー、免疫介在性疾患、内分泌異常、寄生虫、異物等が考えられます。

院長からの一言>
耳の疾患は完治まで時間がかかります。当院ではマイクロスコープを使って、ディスプレーをみながらオーナー様と共に治療を進めています。早期の発見にもつながります。受診をお待ちしております。

犬の痴呆(認知症) (2010.1.13 追加)
獣医療の進歩や飼育環境の改善により、高齢化した愛犬の痴呆症(認知症)が問題になってきました。原因に脳の加齢性変化による機能障害や自律神経の異常などがあげられます。これに関しての研究はあまりありませんし、決定的な治療方法もないのが現状です。 

しかし、初歩の段階であれば、薬剤の速効は望めませんが、継続的使用で効果がでる子もいます。また、現在発症している場合は、少しでも重症化を遅延させるために、受診することをお勧めします。

更に詳しい説明はこちら
 
    
猫の慢性腎臓病 
最近、犬と共に猫の寿命も伸びて、15、16才の猫も多くなりました。中には20才、21才も見かけるようになり、飼い主にとっては大変喜ばしいことと思います。その反面、知らぬ間に慢性の腎臓病に進行した診療も増えています。

腎臓は血液中の老廃物を尿として排出し、必要な成分の再吸収を行っています。機能が2/3のダメージがあると発症化すると言われています。来院でよく診られるケースで週に1〜2回嘔吐、多飲多尿などがあり、更に進行した状態では食欲減退、消失や嘔吐回数の増加などが目立ちます。(残りの腎機能が10%になると尿毒症が現れ、5%では治療困難となり残念ながら死を覚悟しなけばなりません。)

ぜひ、6〜7才になったら、健康であっても動物病院で血液検査、尿検査など受けてください。早期の対応が悪化の進行を遅らせることができます。上記の症状ほかに「下痢の増加、口臭がきつくなった、痩せてきた」これらもチェックして、あてはまる時は注意してください。

       
猫の膀胱炎
元来、猫の飲水量はあまり多くないようですが、気温の低下とともに尿の減少で膀胱炎の発生が増えてきます。 

メカニズム
飲水量の減少は尿量の減少で濃くなり、尿内のミネラル分が結晶化して結石に成長します。そして、それらが膀胱や尿道の粘膜を傷つけたり、尿道をふさいだりして起こりますが、細菌の影響をうけて最悪化の状態になります。
膀胱炎の発症は単純ではありません。肥満、運動不足、ストレスなどの複合要因も関係しています。日頃から排泄の様子には注意して、もしも次の症状がみられたら、直ちに受診してください。

準危険度:トイレに入る回数が増えたり、長かったりする 
     → 排尿量が少量、微量(血尿の時もある)

最危険度:トイレに入り続けたり、座り込んだりしてしまう時  
     → 排尿がまったくできない可能性が高い

院長からのお知らせ>
過去に膀胱炎を発症した猫は、これからは再発に気をつけてください。早期に発見するために、動物病院専用の PHチェックリターという特殊砂でチェックできます。詳細は当院にご連絡ください。

        
犬フィラリア
心臓や肺動脈に寄生したがる犬フィラリア
蚊によって体内に侵入(感染)した仔虫は最終的に心臓や肺動脈に留まって成虫になります。心臓の弁や腱索にからんだり、血液の流れの障害や血栓の発生などで種々の症状がでます。手遅れで死亡することもあります。成虫の寿命は5〜7年とも言われ、ほぼ一生同居され、悪影響を受けることになります。仔虫のうちに駆除して成虫に発育させない。この一言でしょうか。
駆除予防薬には種々有りますので、詳しい内容についてはお気軽にお尋ねください。尚、成虫の有無は血液検査でできます。


      
皮膚病
外部寄生による皮膚病
梅雨に入ると診察の中で皮膚病が増加します。一因としてノミやマダニのアレルギーの他に、免疫低下、ホルモンの異常、血液病の発症も関連しているようです。痒いストレスも意外に、身体に影響を与えます。犬猫とも月一回で予防できます。薬剤は動物病院の先生の指導下で、販売されています。

皮膚真菌による皮膚病
これからの時期、高温多湿の環境を好む皮膚真菌症(カビの一種)があります。最初は多数のフケや脱毛になり、皮膚が見える状態になります。更に細菌感染があると、赤く腫れて痒みや膿を持って悪化します。猫より犬に多いです。身体以外に、足や肉球間、耳の中なども要注意です。 完治には時間がかかりますので、早期の診察をお勧めします。
             


      


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犬の痴呆(認知症)