ノミやマダニの予防を軽視していませんか?
気温の上昇ともに、ノミとマダニの活動が活発になる季節となりました。最近、外部寄生虫が問題になっていますが、動物だけでなく人にも係わるため注意が必要です。
<ノミ>
ノミの吸血時の唾液によってアレルギー性皮膚炎を発症し、 赤く腫れて痒がることがあります。よく知られたその症状以外にも、ノミによるストレスでホルモンのバランスを崩したり、皮膚の抵抗力が落ちて細菌や真菌(カビ)が増え、多数のふけ、脱毛、化膿することがあります。それにより、毛の光沢も消失してしまいます。
<ノミが媒介するサナダムシ>
瓜実条虫(サナダムシ)の寄生があると軟便や下痢があり、白色の虫が見られることがあります。ノミが皮膚に多数いる場合は貧血になります。瓜実条虫(サナダムシ)はノミによって媒介されるので、ノミの寄生・繁殖を防ぐ事が重要です。
<マダニ>
これからは温かくなると、草むら、枯れ草の生えている空き地、 たけやぶ、公園など散歩に行く機会が増えるかと思います。そこでは、マダニ達は吸血をしようと待機しています。寄生したマダニを無理にはがすと、皮膚を傷つけ出血する恐れがあります。体にマダニが付いているのを発見したら、自分で取らずに動物病院に行って下さい。
≪マダニやノミなどが媒介する疾病について≫
病名 |
症状 |
対象動物 |
ヘモプラズマ
(ヘモバルトネラ) |
貧血、発熱、食欲不振、黄疸など |
猫 |
犬バベシヤ |
貧血、発熱、食欲不振、黄疸など |
犬 |
ライム |
神経症状、発熱、食欲不振など |
犬、人 |
以上、簡単に記載しましたが、詳細は動物病院でご相談ください。
たかがノミ(マダニ)と油断せずに、予防や駆虫を心がけてください。尚、早期の予防薬の使用をお勧めします。 |